Freedom Trail

フリーダムトレールは2.5マイルの散歩トレールコースで歩道・道路にペイントされた赤い線あるいは赤レンガに沿って歩きながらアメリカの歴史上非常に重要な16の史跡を回ります。それぞれの史跡は歴史上に重要なだけではなく、アメリカの宝と考えられています。

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また毎日、18世紀のコスチュームを着たガイドがトレールをツアーしてくれます。フリーダムトレールはボストンを訪問する際には是非やって頂きたいことの一つです。

フリーダムトレールはボストンコモンからスタートします。アメリカ最古の公立公園であるボストンコモンは44エーカーの開放的な雰囲気を有し、多くのボストニアンそして州民たちの憩いの場となっています。夏には子供たちが水遊びが出来るWater Splash Parkも一般に開放されます。

Massachusetts State Houseはボストンコモンのすぐそばにありますがひときわ目立つ建造物です。Charles Bulfinchによって設計されて1798年に建てられたState Houseは当時、国内で最も優雅で素晴らしい建造物の一つであると高く評価されました。金色のドームは当初は木で作られていましたが後にPaul Revereによって銅製に変えられました。雨漏りを防ぐためだったと言われています。

赤いレンガに沿ってボストンコモンを抜けPark Streetに来ると次の史跡Park St Churchがあります。ボストンコモンのすぐ脇にたたずむこの教会は変動の真っ只中1809年に設立されました。217フィート(約65メートル)もある高い塔は旅人がボストンに近づいてきた時に最初に目に入るかつてのランドマークでありでした。

女性参政権が強く支持されたり、奴隷解放の抗議が最初に評決されたりと政治的な役割もこの教会ははたしてきたようです。

Granary Burying Groundにはアメリカ歴史上で最も高貴な人物の一人、John Hancockや革命のヒーロー達、Paul Revere、Samuel Adamsそしてボストン虐殺で惨殺された5人などが眠っています。

King's chapelはRoyal Governorが1688年に建てた非清教徒の教会で移民たち(清教徒)が彼に土地を売らなかったので街の墓場に建てられました。この教会はアメリカで一番最初にオルガンが入った教会として知られています。

このChapelのすぐ隣の墓場はボストンの街と同じくらい古い墓場であり、ボストンの最初の州知事、John Winthropや最初にメイフラワー号を降りたことでしられるMary Chiltonが眠っている。このお墓で最も知られているのはJoseph Tappingsの墓石でどくろがとても印象的です。

Boston Latin Schoolは貧富に関わらず無料で教育を施した最初の公立学校です。当初は男子校でしたが、1972年に共学となりました。今でも全国屈指の 進学校として知られています。かつてのBoston Latin School跡地にはBoston Latin Schoolの元生徒で独立革命において重要な役割を果たしたBenjamin Franklinの像があります。

  

  

ワシントンストリートとスクールストリートの角にあるOld Corner Book Storeはもともと薬局として使われていたが、1829年にTimothy Harrington Carterという本売りがこの建物を賃貸して以来、会社がざまざま変わりつつも本屋が入っており、アメリカで最も古い本屋の一つとなっています。

South Old Meeting Houseは1729年に清教徒の集会所でした。現在は中に展示物があり小さなミュージアムとなっていますが、1876年に一度、取り壊されそうになりました。しかし、取り壊しに強く反対する人たちの運動により、取り壊しを逃れました。South Meeting Houseの2世紀に渉る歴史を物語る"Voices of Protest"から歴史を作った人々の話を読み取ることが出来ます。

Old State Houseはアメリカの革命様々な重要な出来事が起こった場所です。有名なボストン惨殺(Boston Massacre 1770年)が起こったのもこの建物のすぐ脇です。ボストン惨殺では5人のボストン入植者がイギリス兵士により惨殺された事件で革命戦争の始まりを告げる出来事の一つです

そしてこの建物のバルコニーから1776年にボストンで初めて独立宣言が読まれました。独立宣言が読まれた時、多くの人々がこのState Houseに集まりましたが、みな独立宣言の一言一句にまで耳を傾けました。Colonel Graftが宣言読み終わった後、“神が我々のアメリカを救われた”と彼が叫ぶと、その場は歓喜と拍手に包まれたとのことです。

 

現在、この建物の中はお土産屋とちょっとしたミュージアムになっており、チケットを購入すると中に入ることが出来ます。

Faneuil Hallは先のボストン概要の項でも少々述べましたがこの建造物もフリーダムトレールのコースに入っています。Faneuil Hallは商人Peter Faneuilによって1742年に建てられ、1761年に再建されたイギリス様式の建物で1742年から250年に渡って自由な思想のための集会所およびマーケットとして使われてきました。

Faneuil Hallを過ぎると、トレールはNorth Endと呼ばれるイタリア人街へと向かいます。そこで最初に訪れるのは革命の英雄の一人、Paul Revereの家です。中はミュージアムとなっていチケットを購入すれば入ることが出来ます。1680年頃に建てられたPaul Revereの家はボストンダウンタウンで最も古い建造物であり、フリーダムトレールで訪れる建物の中で唯一の住居です。Paul Revereは1770年、35歳の時のこの家を購入しました。

 

ノースエンドにはたくさんのイタリアレストランがあり、いつも活気があります。またレンガ造りの街並みがとても綺麗でいつ遊びに行っても楽しむことが出来きるので私のお気に入りの場所でもあります。

 

Paul Revere Mallと呼ばれるレンガ造りの散歩道は夏には木陰が涼しく、多くの人が散歩をしているのを見かけます。そこにはPaul Revereの像をはじめ、彼を記念する史跡がいくつか見られます。

  

Mallを通りすぎるとNorth Old Churchにやってきます。North Endの閑静なレンガ造りの住宅街にある教会には誇り高き歴史を感じます。1729年に建てられたNorth Old Churchはボストンで最も古い現存の教会です。革命戦争時勃発時の1775年4月18日、教会の塔の上からRobert Newmanがランプを使ってPaul Revereにイギリス軍が海路か陸路のどちらからLexington/Concordに進軍するかの合図を送ったとされいます。

  

    

この教会の中に入るのは無料です。フリーダムトレールをする際には是非お立ち寄りください。North Old Churchを出て少しレンガ造りの住宅街を歩くとCopp's Hill Burying Groundがあります。

この墓場にはNorth Endに革命前後に住んでいた商人や職人が多く眠っています。中でも前述のRobert Newmanが葬られていることで知られています。この墓場を過ぎると次は橋を渡ってボストンからチャールズタウンの方へと移動します。この街はボストンのすぐ隣にある街でなかなか味のある家がたくさんある可愛い街です。まずはボストン国立歴史公園(Boston National Historic Park)に向かい、世界で最も古い戦闘用の船、USS Constitutionを訪れます。

    

この船は今でも現役の海軍の兵士が従事しています。金属探知機などのセキュリティを通ると誰でも中に入ってみることが出来ます。

チャールズタウンを歩いていると楽しくなるような可愛い家や建物がたくさんあります。

  

そしていよいよフリーダムトレールの最後を飾るのはBunker hill Monumentと呼ばれる塔です。1775年6月17日にこの丘の上で入植者の軍とイギリス軍が有名な戦い、“The Battle of Bunker Hill”を繰り広げました。これはアメリカ革命戦争における最初の大きな戦いであり、それを記念して67.3メートルの大理石の塔が建てられています。

  

この塔は中が螺旋階段になっており誰でも登ることが出来ます。非常に狭いので歩きにくいですが、塔の上からの景色はとても素晴らしいので訪問の際には是非、頂上まで上って見ましょう。

これでフリーダムトレールも終わりです。いかがでしたか。興味が出ましたか。ボストン訪問の際には是非、時間を作ってこのトレールにチャレンジしてください!

 

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